QUICK企業価値研究所アナリスト 柊宏二(2022/09/13)
・当研究所予想を増額。再来期に最高益更新視野に
企業価値研究所は22/12期連結業績予想を増額(営業利益61億円→70億円)。上期は円安の恩恵も大きかったが、為替を除いても実質増収増益で、会社計画並みの営業利益を確保。上海ロックダウンの影響を受けた中、想定より堅調だったと評価する。半導体パッケージ関連の需要拡大に伴い高付加価値品の販売が堅調だった。下期も円安等背景に業績回復が続くと予想。会社修正計画(営業利益60億円)は為替想定も含め保守的とみる。
23/12期、24/12期の業績予想も円安を勘案し増額。24/12期に営業最高益更新を見込む。需要の下振れ懸念が出てきているが、半導体パッケージ関連・自動車(EV)・通信インフラ関連等を中心に全体の需要は底堅い成長を予想。円安効果もあり増収増益基調を見込む。
・財務は良好な水準維持。株主還元は高水準が続く
自己資本比率は90%超を維持。1株当たり年間配当金は、21/12期は上期決算時に60円→75円に計画が増額され、最終的には77円に再増額された。22/12期は期初計画の80円が今般84円に増額され、最終的に再増額される可能性がある。株主還元は高水準が続くとみる。
・リスクファクター ~中国のロックダウン、部材不足等
・アナリストの投資判断 ~業績回復期待等織り込みつつ回復基調が続くと予想
株価は7月に3090円まで下げたが、その後回復し現在は3600円台で推移。現状の当研究所の22/12期予想PERは12倍台、実績PBRは約1倍。同社の過去5年平均や機械セクターの平均に対し、割安感がある。業績は上期に上海ロックダウンの影響を受けながらも堅調となり、今後も円安を背景に回復基調の推移が見込まれる。当面の株価は業績の回復や配当増加への期待を織り込みつつ、回復基調が続くと予想する。
(提供:QUICK企業価値研究所)
本サイトに掲載の記事・レポートは、QUICK企業価値研究所が提供するアナリストレポートサービスの抜粋記事です。
レポートサービスは証券会社・金融機関様に対し個人投資家向け販売資料としてご提供させて頂いております。
サービスに関するご質問、資料のご請求等は以下フォームよりお問い合わせください。
※ 個人投資家の方は掲載記事(レポート)の詳細を「QUICKリサーチネット」からもご覧頂けます。
サービスの詳細・ご利用方法はこちらをご覧ください。
※ なお、本サイト掲載記事の内容に関する個別のご質問にはお答えできかねます。ご了承ください。