【日経QUICKニュース(NQN)】日本電産(6594)の株価が大幅続落している。午後には前週末比755円(9.0%)安い7671円まで下げた。東洋経済オンラインが7日夕、「日本電産に疑惑、自社株買いに永守会長が関与か」と題し、経営情報を握る永守重信会長が自社株買いの条件を細かく指示している疑いがあると報じた。ガバナンス面の問題などを警戒した一部の海外勢などが売りを出している。
日電産は11日12時、報道に対して「一切事実ではない」とのコメントを発表した。「当社は法令を順守した対応を行っており、当該報道機関に対しては法的措置を含めて対応を検討中」と説明した。
市場では「報道内容を警戒して短期志向の海外勢がショート(空売り)を出していた」(外資系証券のトレーダー)との声があった。一方、このトレーダーはロングオンリー(買い持ち専門)のなかには日電産の業績への期待から買いを入れている投資家も多いとの見方も示した。