【QUICK Market Eyes 片平 正二】13日に11月の米消費者物価指数(CPI)が発表される。ファクトセットによれば市場予想は前月比が0.3%上昇、前年同月比で7.3%上昇となっており、それぞれ前月(0.4%上昇、7.7%上昇)から伸びが鈍化する見込みだ。コアCPIは前月比0.3%上昇で横ばいと想定されている。
ゴールドマン・サックスは12日付のリポートで「コアCPIを前月比0.28%上昇と見込み、前年同月比では6.03%上昇にとどまるだろう。ガソリン価格の低下と食品価格の上昇により、CPIは前月比0.2%上昇・前年同月比7.21%上昇となるだろう」との見解を示した。リポートでは、11月CPIでは3つの主な構成要素のトレンドに注目と指摘。中古車価格はオークション価格と歩調を合わせて下落するほか、アパレル価格はサプライチェーンの混乱が緩和され、年末商戦が再開されたことを反映して下落が続くだろうとみていた。また、住居費(シェルター)については新規テナント賃料の伸びを示す代替データが減速を続けているものの、前月並みにとどまるとみていた。