QUICK企業価値研究所アナリスト 前田俊明(2022/12/13)
・22/12期は13%増収、35%営業増益を予想
22/12期3Q累計の連結業績は前年同期比17%増収、同49%営業増益(前年同期との単純比較)。4事業すべてが伸長した。ソフトウェア製品やソフトウェア商品を中心に採算性が向上したほか、会計基準変更の影響も利益を押し上げた。22/12期期初から「収益認識に関する会計基準」等を適用しており、この影響額を考慮しても同14%増収、同36%営業増益と高い伸びを示した(これ以降、すべて会計基準変更を考慮しない単純比較)。
3Q累計の受注高は前年同期比15%増と順調に案件を獲得。3Q末の受注残高は前年同期末比9%増の480億円。受注消化が進んだが、高水準の残高が残る。企業価値研究所は、3Q累計業績、受注状況を踏まえて通期の連結業績予想を上方修正、売上高を1230億円→1270億円(前期比13%増)、営業利益を175億円→185億円(同35%増)とした。
・24/12期はROE18%台を見込む
同社は24/12期までの3カ年の中期経営計画を推進中。当研究所は中計最終年度の24/12期予想を引き上げた。営業利益の目標は中計初年度で達成し、最終年度は大幅に上回ろう。利益率の上昇に伴ってROEは中計目標の15%を上回る18.6%(配当性向40%前提)を見込む。
・リスクファクター ~受注採算の悪化
・アナリストの投資判断 ~指標面ではやや割安感
当研究所は24/12期までの中期的な業績予想を上方修正した。投資家の関心の高いROEは18%台まで上昇するとみている。株価は3Q決算発表直後こそ上昇し、5000円台に乗せる場面もあったが、その後はやや軟調な展開。株価が調整したこともあり、指標面でみるとやや割安感があると判断している。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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