【日経QUICKニュース(NQN)】19日の米株式市場で、米アーク・インベストメント・マネジメントが運用する旗艦の上場投資信託(ETF)「アーク・イノベーション(ARKK)」が大幅に反落した。19日の終値は前週末比3.1%安の32.22ドルだった。一時は32.02ドルまで下げ、2017年8月以来およそ5年4カ月ぶりの安値を付けた。
19日の米株式市場では米連邦準備理事会(FRB)の利上げ継続が景気を冷やすとの見方が続き、米長期金利の上昇を受けてハイテク株への売りが強まった。アークイノベーションの組み入れ上位の銘柄ではビデオ会議システムのズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(ZM)が1.1%安となった。決済サービスのブロック(旧スクエア、SQ)が3.3%安、動画配信機器のロク(ROKU)も2.9%下落した。
アークETFは新型コロナウイルス対応の世界的な金融緩和の流れに乗る形で20年3月に付けた同年の安値(33ドル)から21年2月に付けた上場来高値(159.70ドル)まで5倍に上昇。その後、インフレ対応の世界的な金融引き締めが逆風となり、上場来高値から8割下落した。