【日経QUICKニュース(NQN)】松屋が反発している。一時、前日比75円(7.5%)高の1073円まで上昇した。2022年12月の銀座本店(銀座店と浅草店の合計)の売上高が前年同月に比べ29.9%増えたと4日に発表した。材料視した買いが優勢となっている。
化粧品やラグジュアリーブランド、宝飾が国内富裕層を中心に伸びた。免税売上高についても「円安を背景に台湾、韓国、香港、タイなどからの客によるラグジュアリーブランド購入が目立ち、1人当たりの消費額が大きくなったことで新型コロナウイルス前の2019年12月を上回った」(松屋IR担当)という。
SBI証券の田中俊シニアアナリストは「特に銀座店は人気のあるルイ・ヴィトンの旗艦店が入っており、免税売上高の伸びにつながっている」と指摘。今後の百貨店株については「免税売上高が株価を左右する」と話した。