T&Dアセットマネジメントが31日に運用開始を予定していた「クレディ・スイス社債/ビッグデータ・マルチアセット戦略ファンド2023-03<愛称:サンライジング2023-03>」は、設定を取りやめる見通しとなった。QUICK資産運用研究所が20日に同社へ確認したところ、設定中止の方針がわかった。
2月13日付の有価証券届出書によると、設定する予定だった同ファンドは、クレディ・スイス・グループを親会社とする金融機関が発行する円建て債券を投資対象とする。ファンドの満期時に元本確保をめざしつつ、米国の株式と債券、ドル・円の為替取引の3つの資産クラスへの投資戦略に連動した収益獲得を狙うしくみ。
信託期間は2026年4月27日までの約3年を想定していた。販売会社はクレディ・スイス証券、ちばぎん証券、西日本シティTT証券の3社で、1日から申し込み(30日まで)が始まっていた。
経営不振が続いていたスイスの金融大手クレディ・スイス・グループは、同業のUBSに買収されることが19日に決定した。