【日経QUICKニュース(NQN)】東洋建設(1890)は4日、2024年3月期(今期)の年間配当を63円にする計画だと発表した。23年3月期(25円)から増配となる。東洋建は2028年3月期までの中期経営計画を3月に発表し、今回は株主還元方針の詳細を明らかにした。24年3月期から26年3月期の配当性向を100%とし、50円の下限を設けた。27年3月期以降は自己資本比率40%を目安に、下限を50円として積極的な配当を続ける方針だ。
東洋建を巡っては、任天堂創業家の資産運用会社が、東洋建の取締役会の賛同を条件にTOB(株式公開買い付け)を持ちかけているが、東洋建は応じておらず、双方の対立に収束の兆しがみえない。3月29日には東洋建が同運用会社からのTOBを巡って、3月末をメドとしていた特別委員会の答申を延期すると発表していた。