三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の純資産総額(残高)が初めて2兆円を突破した。1日の残高は2兆162億円。高水準な資金流入の継続や、好調な運用成績が残高増加につながった。国内公募の追加型株式投資信託(上場投資信託=ETF=を除く)では最大の規模をほこる。
月末ベースの投信残高ランキング(QUICK資産運用研究所調べ)をさかのぼってみると、2兆円を超えるファンドが出現するのは2011年10月に残高1位だった「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)」以来で、およそ11年半ぶりとなる。インデックス型(指数連動型)としては、少なくとも2000年以降で初めて。
「米国株式(S&P500)」は業界最低水準の運用コストを目指す「eMAXIS Slim」シリーズの1本として18年7月3日に設定された、米S&P500種株価指数(配当込み、円換算ベース)との連動を目指すファンド。コストの低さなどから個人投資家からの人気が高く、「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2022」では3位にランクインした。
つみたてNISA(積み立て型の少額投資非課税制度)対象商品で、設定以降月次ベースで資金流入が続いている。好調な米国株式相場の上昇を受け、1日時点の年初来リターンは12.2%のプラスとなっている。