QUICK企業価値研究所アナリスト 柊宏二(2023/05/22)
・会社は23/3期に続き24/3期も過去最高業績を計画
23/3期の連結営業利益は3770億円と過去最高益を更新。販売は中国で減速したが、欧米やアジアで伸長。円安効果もあり連結売上高は4兆円に迫り、過去最高となった。原材料費や物流費高騰の影響を拡販や売価効果、コストダウン効果などで吸収した。
会社は24/3期も過去最高業績の更新を計画(営業利益計画は4000億円)。為替影響を除く実質ベースで大幅な増収増益を見込む。為替想定は1ドル=126円。
・当研究所は過去最高業績の更新が続くと予想
企業価値研究所は24/3期も過去最高業績の更新を予想する。為替は円高を想定するが、ゼロコロナ政策等で悪化した中国の販売の復調、欧米やアジアの販売の堅調持続等を見込む。会社計画は超過達成を予想する。
当研究所は25/3期、26/3期も過去最高業績の更新が続くと予想。同社では世界各地で5つの新工場を立ち上げる方針。海外空調事業の成長が続くとみる。23/3期は期初の配当計画を2度増額し、増配を予定。当研究所では増益に伴い増配基調が続くとみる。
・リスクファクター ~世界経済減速、為替、コスト高など
・アナリストの投資判断 ~増益・増配期待下支えに上値試す展開を予想
株価は21年9月に上場来高値2万9595円を付けた後は一進一退が続いたが、直近で大きく上昇した。現状の当研究所の24/3期予想PERは約29倍。製造業や機械セクターの平均を上回り、同社の過去5年平均(約31倍)に近づき、割安感は薄いとみる。ただ、業績は堅調で最高益更新、EPS(1株当たり利益)増加への期待は継続する見通し。配当増加への期待も下支えに、当面の株価は堅調な推移が続き、再び上値を試す展開になるとみる。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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