QUICK Money Worldでは、QUICK端末で配信している上場予定企業の銘柄概要をまとめた「IPOレポート」を公開しています。今回は東証グロースに8月9日新規上場する、ＪＲＣ（6224）の概要を紹介します。

国内市場でトップシェア、１万3000社に納入

製鉄所や採石場など屋外で使うベルトコンベヤーの部品を製造販売する。国内市場でトップシェアを持つという。同業界は有力メーカーが少なく、原材料費などの変動があっても価格転嫁交渉により利益を確保しやすい。定期的な保守サービスや部品交換も必要となるためリカーリング（継続課金）性が高く、収入が安定しているという。

取り扱う部品はベルトを支えるアイドラーやローラー、滑車のプーリー、ベルトクリーナーなどだ。製鉄所のほか建設・工事現場、セメント工場、鉱山、発電所など幅広い産業に納入しており、累計エンドユーザーは１万3000社以上。全国に販売代理店網があり、重点顧客約200社を持つ「顧客紐付代理店」が231、中小規模の顧客を持つ「地域密着型代理店」が2920ある。

新規事業として2018年に産業用ロボットシステム「ALFIS」を扱う「ロボットSI事業」を立ち上げた。少子高齢化による製造業の人手不足を見越し、生産現場のニーズを分析して周辺機器を含めた最適な自動化システムを提供する。操作性・汎用性の高い標準パッケージ製品も扱う。

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