QUICK企業価値研究所アナリスト 永田和子(2023/08/14)
・『スマスロ北斗の拳』の人気継続を反映しパチスロ販売台数を上方修正
連結営業利益の企業価値研究所予想は業績表の通り。遊技機を軸に前回予想から大幅増額。『ソニック』『ペルソナ』など有力IPのグローバル活用をテコとしたエンタメの成長に遊技機の回復が加わり、今期連結営業利益は17期ぶりの700億円台乗せへ。『スマスロ北斗の拳』の人気継続を反映しパチスロ販売台数予想を引き上げた。遊技機の今期営業利益も10期ぶりの400億円台回復へ。総還元性向50%以上との基本方針に基づき、会社側が今期上期に予定する上限100億円の自己株取得に続き、当研究所は来期150億円の自己株取得を予想。これを織り込んだ予想EPSは今期235円、来期254円。
・スマスロ等による遊技機市場回復に期待
『スマスロ北斗の拳』は「初代完全復活。」を謳い、初代(パチスロ史上最高販売台数)に熱中したパチスロ休眠ユーザーの取り込みに成功。当研究所は今・来期で累計14万台の販売を見込む。『スマスロ北斗の拳』の高稼働や復帰ユーザー定着でホールの投資意欲が高まるなか、スマスロ・スマパチによる遊技機市場回復に期待がかかる。他方、家庭用ゲームでは今期も『ソニックスーパースターズ』など新作ラインナップが充実。ただし、開発費(今期1Q末資産計上額586億円)の回収リスクには要注意。
・リスクファクター ~ゲーム開発費の回収リスクなど
・アナリストの投資判断 ~来期PER12倍と割安感強い、今後の関心は家庭用主力作の評価・販売動向に
当研究所予想の自己株取得を織り込んだEPSに基づく来期PERは12倍。前期平均16倍(実質ベース)と比べ、なおも割安感が強い。今後は今期下期に投入する家庭用主力作の評価・販売動向へと関心が移る見込み。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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