野村アセットマネジメントが運用する「ノムラ・ジャパン・オープン」の純資産総額(残高)が2008年8月29日以来、およそ15年ぶりに1000億円台を回復した。12日の残高は1003億円だった。
同ファンドは、96年2月に設定された運用実績が20年を超える長寿ファンドで、日本の企業の中からバリュエーション(投資尺度)指標に基づき、中長期で割安と思われる銘柄に投資する。
残高はピーク時(99年12月30日)には3950億円まで膨らんだが、ITバブルの崩壊やリーマンショックなどの影響を受けて運用が悪化したことなどから、一時10分の1以下まで減少していた。
12日時点の年初来騰落率(分配金再投資ベース)は27.23%のプラス。好調な運用成績や今年に入ってからの堅調な資金流入が残高を押し上げた。