QUICK企業価値研究所アナリスト 小西慶祐(2023/11/30)
・サマリー
企業価値研究所は、24/3期の連結営業利益予想を3900億円→4500億円(前期比28%増)へ増額する。SUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)の連続投入により、インド四輪子会社マルチ・スズキの収益力が予想以上に向上していることを評価した。今期の営業利益で過去最高を更新する見通し。25/3期以降も、マルチ・スズキが引き続き牽引役となり、利益の拡大局面が続くとの見方を継続する。同社は、日本、欧州、インドで順次BEV(電気自動車)を投入する。経営資源に限りがある中、業務提携中のトヨタと連携してBEVの開発に取り組む方針であり、当研究所では現実的な解として前向きに受け止めている。
・アナリストの投資判断 ~マルチ・スズキを牽引役とする利益成長を映した株価の緩やかな持ち直しを予想
直近の株価に基づく翌25/3期の当研究所予想PERは10倍。過去60カ月の平均PER14倍との比較では、引き続き割安感がある。今後は、マルチ・スズキを牽引役とする利益成長を映し、株価の緩やかな持ち直しを予想する。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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