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スズキ(7269) SUVの連続投入によるマルチ・スズキの収益力向上を評価。過去最高益更新へ

QUICK企業価値研究所アナリスト 小西慶祐(2023/11/30)

・サマリー
 企業価値研究所は、24/3期の連結営業利益予想を3900億円→4500億円(前期比28%増)へ増額する。SUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)の連続投入により、インド四輪子会社マルチ・スズキの収益力が予想以上に向上していることを評価した。今期の営業利益で過去最高を更新する見通し。25/3期以降も、マルチ・スズキが引き続き牽引役となり、利益の拡大局面が続くとの見方を継続する。同社は、日本、欧州、インドで順次BEV(電気自動車)を投入する。経営資源に限りがある中、業務提携中のトヨタと連携してBEVの開発に取り組む方針であり、当研究所では現実的な解として前向きに受け止めている。

・アナリストの投資判断 ~マルチ・スズキを牽引役とする利益成長を映した株価の緩やかな持ち直しを予想
 直近の株価に基づく翌25/3期の当研究所予想PERは10倍。過去60カ月の平均PER14倍との比較では、引き続き割安感がある。今後は、マルチ・スズキを牽引役とする利益成長を映し、株価の緩やかな持ち直しを予想する。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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著者名

小西 慶祐

シニアアナリスト

自動車・自動車部品セクター、投資戦略担当

 

【プロフィール】

早稲田大学政治経済学部卒、在学時には、早稲田大学ア式蹴球部所属。国際証券(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券)入社。みずほ信託銀行を経て、現在に至る。
体育会系で培った足腰の強さを武器に、数値分析だけでなく、個別取材や国内外での工場視察といったフィールドワークによる「生の情報」を大事にしながら、対象企業を判断することを信条とする。また、セルサイドとバイサイドをともに経験したことを糧として、弊社の特長である中立・公正な立場でレポートを執筆することを心がけている。

 

日本証券アナリスト協会検定会員

日本証券アナリスト協会 ディスクロージャー研究会 自動車・同部品・タイヤ専門部会 評価実施アナリスト


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