QUICK企業価値研究所アナリスト 柊宏二(2023/12/05)
・サマリー
24/3期上期の連結純利益は前年同期比微増だが高進捗となり、会社は24/3期連結純利益目標を上方修正(8200億円→9200億円)。企業価値研究所は24/3期の連結純利益予想を、最高益更新を見込んだ前回予想の8500億円から9400億円に増額。会社修正利益目標は超過達成を予想。好調な本業収益や円安等を勘案した。当研究所の25/3期、26/3期の利益予想も円安等を踏まえ増額。国内金利の上昇効果やグループ会社収益の成長等を織り込み、最高益更新の継続を見込む。会社は24/3期初の増配計画を今回増額し、1500億円相当の自己株取得も実施する方針。株主還元は高水準が続く見込み。
・アナリストの投資判断 ~最高益の期待や還元への評価が株価を下支え
株価は直近で約15年ぶりの高値圏で推移。株価指標の割安感は薄れたが、株高要因となってきた日銀の金融政策修正と金利上昇への期待は依然燻る。最高益更新への期待や株主還元強化への評価、PBR1倍割れの改善に向けた取り組みへの期待等も下支えとなり、株価は引き続き堅調を維持し、上値を試す展開が続くとみる。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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