三菱UFJアセットマネジメントが運用する「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の純資産総額(残高)が初めて2兆円を突破した。11日の残高は2兆310億円。2023年4月14日に初めて残高1兆円に到達してから、1年足らずで残高を2倍に積み増した。国内公募の追加型株式投資信託(上場投資信託=ETF=を除く)の中では3番目、インデックス型(指数連動型)では2番目の大きさをほこる。
同ファンドは24年1月からスタートした新しい少額投資非課税制度(NISA)の「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の対象となっており、今月9日には1日で1000億円を超える資金流入があった。10日以降も1日あたり200億円を超える資金が流入し、1月11日時点の年初来の資金流入額は1702億円にのぼる。今後もネット証券を経由した資金流入が続くとみられる。
「全世界株式(オール・カントリー)」は業界最低水準のコストを目指す「eMAXIS Slim」シリーズの1本として18年10月31日に運用をスタート。日本を含む世界の株式で構成される株価指数の「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)」に連動する投資成果をめざす。低コストかつ、この1本で手軽に世界の株式に分散して投資できることから個人投資家からの人気が高く、「オルカン」の略称で親しまれている。