少額投資非課税制度(NISA)は1人につき1口座しか開けない。QUICK資産運用研究所が2023年11月下旬~12月上旬に実施した「個人の資産形成に関する意識調査」で、新しいNISAの利用に前向きな人に対し、どこに口座を開設するか聞いたところ、2023年にNISAを利用していた人の82.3%は「同じ金融機関」で利用を続けると回答した。「違う金融機関」は11.1%、「わからない」は6.7%だった。
NISA口座の開設先を業態別に見ると、23年は1位が「ネット証券」の54.8%、2位が「証券会社」の23.3%だった。すでにNISAを利用している人の開設先は、24年も大きく傾向が変わらない。
一方、24年に新規でNISA口座を開設しようという人に絞って集計してみると、「ネット証券」は34.9%、「証券会社」は14.4%へと比率が下がる。逆に存在感が高まるのは「大手銀行・信託銀行」(11.2%)や「ネット銀行」(10.8%)、「ゆうちょ銀行」(9.8%)などだ。
=⑥に続く
QUICK資産運用研究所が2023年11月下旬~12月上旬に実施した「個人の資産形成に関する意識調査」の集計結果は、「QUICK Money World」で順次配信していく。調査概要などは以下のとおり。 <調査概要> ◇本調査における金融商品の区分 定期性預貯金(財形など社内預貯金を含む)/外貨預金/国内株式/外国株式/個人向け国債/仕組み債(EB債、株価指数リンク債など)/その他債券/投資信託(ETF、ETN、REIT、商品ファンド含む)/ラップ口座(ファンドラップ、SMAなど)/投資一任型のロボアドバイザー/個人年金保険(円建て)※公的年金、企業年金は除く/個人年金保険(外貨建て)/定期保険・養老保険(円建て)/定期保険・養老保険(外貨建て)/終身保険(円建て)/終身保険(外貨建て)/外国為替証拠金(FX)取引、差金決済(CFD)取引/先物・オプション商品、カバードワラント/暗号資産(仮想通貨:ビットコインなど)/金などの貴金属投資/その他 |