【日経QUICKニュース(NQN)】人工知能(AI)を活用したコンサルティングを手掛けるエッジテクノ(4268)が急落している。一時、制限値幅の下限(ストップ安水準)である前週末比150円(19.68%)安の612円を付けた。8日に2024年4月期(今期)の単独税引き利益が前期比68%減の5400万円になりそうだと発表した。従来予想の1億4000万円から大幅な下方修正となり、見切り売りに押されている。
11時15分時点でグロース市場の値下がり率ランキングで首位。エッジテクノは顧客企業の依頼を受けて案件の進捗を管理し、組織に属さないフリーランスのエンジニアに案件を発注する。新規採用を進めるなかで教育活動に時間が割かれて営業活動が停滞。若手社員の営業活動が増えて価格交渉力が弱まり、利益率が想定より低くなるという。
11日の新興市場で人工知能(AI)関連銘柄が大きく下げているのも重荷だ。オーダーメード型のAIを開発するラボロAI(5586)は気配値を制限値幅の下限(ストップ安水準)に切り下げ、売り気配となったまま取引が成立していない。生成AIを開発するヘッドウォ(4011)も安い。auカブコム証券の山田勉マーケットアナリストはエッジテクノ株について「米半導体大手のエヌビディア株の上昇で業績期待以上に買い進められ、そうした要因が剥落すると下げが大きくなりやすい」とみていた。