【日経QUICKニュース(NQN)編集委員 永井洋一】米国のインフレを巡る問題はマネーの量にある。今回の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、メンバーの年内の利下げ予想が3回から1回に減ったが米株式市場、とりわけハイテク株の投資家は受け流した。
あまり語られないが、米連邦準備理事会(FRB)は金融引き締めにもかかわらず、マネーが増える異常事態に直面している。犯人はFRBに預けられる通称「ブタ積み」と呼ばれる市中銀行の超過準備と、それに適用される付利と呼ばれる金利だ。
市中に出回る現金に金融機関へのマネーの供給量(準備預金、法定準備と超過準備の合計)を加えた「マネタリーベース」は2024年4...

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