QUICK企業価値研究所アナリスト 小西慶祐(2024/08/23)
・サマリー
25/3期の連結営業利益見通しについて企業価値研究所では、従来予想の2900億円(前期比16%増)を据え置く。足元での米国販売の好調、1Qの為替レートが想定より円安水準で推移したことを受け、売上高の予想を増額するが、販売競争激化に伴う米国販売店への販売奨励金の増加を織り込んだ。ただしラージ商品4車種が揃う効果などから、前期に続き過去最高を更新するとの見方を変えない。26/3期以降も、HEV(ハイブリッド車)の投入効果などから、業績続伸を予想する。
・アナリストの投資判断 ~PERで割安感が依然強い。利益拡大期待による株価の見直し余地は大きいとみる
直近の株価に基づく25/3期の当研究所予想PERは4倍。過去60カ月(大幅に業績が悪化した20/3期と21/3期を除く)平均のPER8倍との比較では、割安感が依然強い。今後の株価は、業績に多大な影響を及ぼす為替動向に注意を要するが、ラージ商品やHEVなどの新型車導入による利益拡大期待から、株価の見直し余地は大きいと考える。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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