◎会社概要
既存事業の強化、M&Aなどで持続的な成長を実現
産業ガスの供給を原点に事業を広げてきた。取引先は半導体、鉄鋼、機械、食品など多岐にわたる。M&Aを積極的に展開し、医療や農業・食品分野へ事業領域を拡大。近年は海外事業を成長の牽引役と位置づけ、インド・北米を中心に積極的な投資を実行し、ガス供給インフラ拡充を図っている。
半導体、鉄鋼、自動車などものづくりの現場で広く使用される産業ガスの製造・販売をベースに、病院に医療用酸素を供給する医療事業、家庭向けにLPガスを供給するエネルギー事業などを手掛けてきた。多彩な事業展開だが、事業の核は、社名に冠した空気(Air)と水(Water)にあるとしている。地球資源を生かし事業を創造し、ものづくりや人々の暮らしに欠かすことができない安定した市場をターゲットとしつつ、「半導体・デジタル産業」、「脱炭素・GX」、「食の安定供給を見据えた農産分野」などに展開している。
≫売上構成(24/3期連結、外部売上収益ベース): デジタル&インダストリー33%、エネルギーソリューション6%、ヘルス&セーフティー23%、アグリ&フーズ16%、その他の事業22%。
歴史・文化が異なるほくさん(1929年設立、札幌)、大同酸素(33年設立、大阪)、共同酸素(62年設立、和歌山)の3社が「空気と水」を通じて、産業と社会の革新に奉仕する使命・意義で結ばれ、2000年にエア・ウォーターが誕生。その後、積極的なM&Aにより事業基盤を強化すると同時に、事業領域を広げ、23/3期に売上収益1兆円を達成した。売上収益5000億円に到達するのに12期(01/3期2208億円→13/3期5400億円)を要したが、次の大台1兆円到達は10期で達成した。
≫ビジネスモデル、事業戦略等
地球環境とウェルネスを軸に、多岐にわたる事業を展開するが、主にデジタル&インダストリー、エネルギーソリューション、ヘルス&セーフティー、アグリ&フーズの4つの事業セグメントで運営。高シェア製品も数多く保有。酸素30%(22年度実績)、ドライアイス47%(22年度実績)、医療用酸素37%(22年度実績)、医療ガス配管工事45%(22年度実績)、生ハム生産量34%(23年度実績)、業務用塩41%(23年度実績)などを会社では挙げている。M&Aでグループに取り込んだ多様な経営資源の最適化を図りつつ、成長領域の拡大、収益力強化、新規事業創出に取り組むとしている。なかでも、規模・成長性の両面で需要拡大が見込まれるインドと北米を今後の重点戦略エリアとしており、成長に向けた投資を拡大している。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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