三菱UFJアセットマネジメントが運用する「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」(通称:オルカン)は、年初来の資金流入額が2兆円を超えた。QUICKの推計によると、10月23日時点で年明けからの累計額が2兆18億円になった。すでに2023年の年間(確報で7350億円)を大きく上回っている。
「オルカン」は2018年10月31日に設定され、この1本で世界の株式に分散投資できる手軽さとコストの低さが個人投資家から支持されている。月次ベースでは、23年11月から24年9月まで11カ月連続で資金流入額ランキング(上場投資信託=ETF、DC・ラップ・SMA専用を除く)のトップを維持している。
今年1月にスタートした新NISA(少額投資非課税制度)が追い風となり、年初から資金流入の勢いが加速した。1月には1日で1000億円を超える資金が流入して話題になった。純資産総額(残高)は10月23日時点で4兆5201億円と、設定来の最高を更新した。