10日に発表された3月のQUICK月次調査<株式>は、期末を迎える中、株安、債券安、ドル安という運用担当者にとっては厳しい環境下で行われました。期末でリスクテイクが難しいことで、足元ではポジションを削減して期末を迎えようとしていますが、新年度は押し目買いのスタンスでスタートしそうです。
【保守的なポジションから新年度は押し目買いへ】
期末を迎えている機関投資家には、憂鬱な時間帯です。トランプ大統領は、大統領就任直後から矢継ぎ早に政策を実行しています。この調査期間中も、関税発言などに市場は振り回されました。市場関係者はボラティリティが高まりつつある中、リスク資産を圧縮するなど保守的なスタンスで期末を迎えています。下記グラフ①では、現在の国内株式のウェイトの状況を示しています。「オーバーウエイト合計:かなりオーバーウエイト+ややオーバーウエイト」vs「アンダーウエイト合計:かなりアンダーウエイト+ややアンダーウエイト」の比率の推移を2024年10月調査から2025年3月調査の6ヵ月間で確認したものです。
この結果から、期末に迎えてオーバーウエイト状態の市場参加者が減少し、アンダーウエイト状態の市場参加者が増加していることが分かります。足元でリスク削減を行った様子がうかがわれます。
一方で、今後のスタンスでは、下値は押し目買いをしたい市場参加者も増加傾向です。下記グラフ②で今後の国内株式組み入れ比率に対するスタンスを聞いています。「引き上げる合計:かなり引き上げる+やや引き上げる」vs「引き下げる合計:やや引き下げる+かなり引き下げる」の比率の推移を2024年10月調査から2025年3月調査の6ヵ月間で確認したものです。
この結果から、今後、引き上げていくとする市場参加者が増加していることが分かります。新年度入りしても、慎重なスタンスでの押し目買いが想定されますが、三寒四温で市場も徐々に温まってくるかもしれません。
【新年度を意識した選好セクターは?】
[セクター選別にも変化] 下記グラフ③で、3月調査のセクター別投資スタンスの変化を確認しました。自動車、鉄鋼・機械のアンダーウエイトの拡大が続き、建設・不動産、消費、通信でオーバーウエイトが拡大しています。外部環境が不透明な中、新年度での物色セクターは、内需優勢の状況となりそうです。
*オーバーウエイトからアンダーウエイトを引いた数値を%表示
【ペンネーム:コモちゃん】
調査は3月4~6日にかけて実施し、株式市場関係者130人が回答した。
QUICK月次調査は、株式・債券・外国為替の各市場参加者を対象としたアンケート調査です。1994年の株式調査の開始以来、約30年にわたって毎月調査を実施しています。ご関心のある方はこちらからお問い合わせください。>>QUICKコーポレートサイトへ