【QUICK Money World 辰巳 華世】4月のマーケットイベントでは、3月の米雇用統計に注目が集まります。国内では、日銀の金融政策決定会合があります。
4日に3月の米雇用統計が発表されます。前回2月の米雇用統計では非農業部門の雇用者数が前月比15万1000人増と、市場予想に届かない結果となりました。トランプ政権になり、企業家のイーロン・マスク氏が率いる「政府効率化省(DOGE)」による連邦政府職員の削減が進んでいます。2月の雇用統計では、政府リストラの影響はそれほど目立たない結果でしたが、今後の雇用統計には影響が出てくると予想されています。米国景気に関連しては、米商務省が30日に公表する1~3月期の国内総生産(GDP)も注目されます。第2次トランプ政権の追加関税政策の影響などから、成長率の落ち込みが警戒されています。
国内では、30日・5月1日に日銀の金融政策決定会合が注目されます。今回の会合では、経済・物価情勢の展望(展望リポート)が公表されます。展望リポートは、日銀が年4回まとめる景気認識や金融政策の運営方針についての報告書です。前回3月の金融政策決定会合では政策金利を据え置きました。日銀の植田和男総裁は、金融政策決定会合後の記者会見で米関税の姿について「4月初めにはある程度出てくるかもという状況で次回会合や展望リポートである程度消化できる」との認識を示しました。
このほか国内では、1日に3月の全国企業短期経済観測調査(短観)が発表されます。また、1日から東証プライム市場に上場する企業に対し決算情報及び適時開示情報の英文開示が義務化されます。13日から2025年国際博覧会(大阪・関西万博)が開幕します。10月13日まで開催されます。
<2025年4月のマーケットイベント>
日付 | 内容 |
4月1日 | 3月の全国企業短期経済観測調査(短観) |
4月4日 | 米雇用統計(2025年3月分) |
4月16日・17日 | 欧州中央銀行(ECB)理事会 |
4月25日 | 4月末を基準日とする銘柄の権利付き最終売買日 |
4月28日 | 4月末を基準日とする銘柄の権利落ち日 |
4月30日 | 米国内総生産(GDP)(2025年1-3月期) |
4月30・5月1日 | 日銀の金融政策決定会合 |
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