16日の米国市場の時間外取引で動画配信大手のネットフリックスが下げに転じて大幅安となった。この日は1.18%高の400.48ドルで3営業日ぶりに反発して通常取引を終えたが、時間外では342㌦近辺まで下げ、通常取引終値比で14%超の急落となった。
大引け後に発表した2018年4~6月期(2Q)決算は、売上高が前年同期比40%増の39億700万ドル、1株当たり利益(EPS)が同5.6倍の0.85ドルだった。市場予想はそれぞれ39億3800万ドル、0.79ドルで、EPSは市場予想を大幅に上回った。しかし、会員数の伸びが全世界で520万人増にとどまり、市場予想や会社予想(620万人増)を下回ったことで、巨額の番組制作費を掛けて会員を増やす成長戦略に対する警戒感が短期的に広がった。
ツイッターも時間外で通常取引を約2%ほど下回る43.37ドル前後で推移。最近になって会員数の伸びに不安が浮上したツイッターにもネットフリックスが発表した決算の余波が及んだようだ。このほか、定額の音楽配信サービスを手掛けるスポティファイ・テクノロジーも2.5%安、動画配信のロクも2.3%安で取引されるなど、ネット配信系銘柄にも売りが波及している。(片平正二、岩切清司)
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