18日の欧州式市場でエアバスが6日続伸。前週末比0.27%高の118ユーロで終えた。競合の米ボーイングが2度の墜落事故を引き起こしたことを受けて、エアバスの航空機の受注が増加するとの思惑的な買いが集まっている。両銘柄の株価は3月に入ってから明暗を分けている。
■上向きがエアバス、下向きがボーイング(年初来の株価)
バンクオブアメリカ・メリルリンチは18日付のリポートでエアバス製航空機「A320NEO」の受注が増加する可能性があると見ている。目標株価は148ユーロ、投資判断は「BUY(買い)」を維持した。ただ、大量の受注を持つボーイングの代替需要を取り込むには、生産能力の面から難しいとの見方もある。
一方、18日の米国株式市場でボーイングは反落し、1.77%安の372.28ドルで終えた。米運輸省が米連邦航空局(FAA)の手続きに関して調査していると報じられ、問題解決には時間を要すとの見方から売られた。(根岸てるみ)
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