3月29日の米国市場で配車大手のリフトが新規株式公開(IPO)を果たした。初値は公開価格(72ドル)と比べて21.16%高の87.24ドルと堅調に決まり、一時は88.60ドルまで上昇して公開価格比で23%超の大幅高となった。その後は引けにかけて伸び悩み、公開価格比8.73%高の78.29ドルでIPO初日の取引を終えて時価総額は223億ドルとなった。
■リフトのIPO当日の株価の推移(QUICK FactSet Workstationより)
リフトは米国の配車サービスで昨年末時点で39%のシェアを持つとされ、シェア首位で今後IPOを控えているウーバーテクノロジーと比べてその成長性が評価されている。IPOに先立ち、ZEPHIRINグループは28日付のリポートで投機的リスクがあるとしながら投資判断を買い、目標株価97ドルと強気の見方を示していた。QUICK FactSet Workstationによれば30日時点でアナリストの目標株価の平均値は77.50ドルとなっており、29日終値を1%ほど下回っている。(片平正ニ)
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