QUICKは上場企業の2期先までの業績予想を算出するツール「QUICK Forecast企業業績」を利用して、今期(実績発表済みの翌期、2019年12月期や2020年3月期など)と来期(実績発表済みの翌々期、20年12月期や21年3月期など)の11月19日時点の業績集計を行った。
金融を除く全産業(3297社ベース)の今期の連結売上高は前期比0.1%減の691兆6659億円、営業利益が同7.7%減の46兆2311億円、経常利益が同5.7%減の47兆4274億円、純利益が同8.6%減の31兆1147億円となった。
■今期の業績予想
営業損益について直近実績と今期予想を東証業種分類で比較すると、大幅な増益が見込まれるのは海運業、鉱業、パルプ・紙で、大幅な減益が見込まれるのは鉄鋼、石油・石炭製品、情報・通信業となった。前回リポートとの比較では、大幅な増益が見込まれる業種のトップ5に順位の変動があり、4位が繊維製品から建設業、5位がその他製品から水産・農林業となった。また、大幅な減益が見込まれる業種のトップ5のうち、4位が機械から非鉄金属、5位が医薬品から機械となった。
■営業損益の増加(改善)率が大きい業種
■営業損益の減少(悪化)率が大きい業種
また来期は売上高が今期予想比2.6%増の709兆9399億円、営業利益が10.4%増の51兆182億円、経常利益が9.2%増の51兆7855億円、純利益が10.9%増の34兆5060億円となった。
■来期の業績予想