QUICKのプロ向けコメントサービス「QUICK Market Eyes」が1月27~31日に配信した、株主優待の制度変更などを受けた株価の反応の記事をまとめました。優待人気の強い西武HDやキーコーヒーが制度変更しました。一方でコラボスが廃止を決定しています。
■キーコーヒー―20年3月期末に記念配、優待制度を変更(更新日時:2020/01/31 14:30)
キーコーヒー(2594)が後場に一段高。午後2時に2019年4~12月期の連結決算を発表し、買いが増えた。営業利益は前年同期比29%増の10億円と、据え置いた20年3月期予想を超過達成しており、業績安心感につながったようだ。コーヒーの生豆相場の変動が激しいことなどを踏まえ、通期予想は据え置いているもよう。
併せて20年3月期末の配当で創業記念配2円を実施すると発表したことも買いに弾みを付けた。期末配当は普通配9円と合わせ、11円となる見通し。従来は普通配のみの実施予定だった。
また株主優待制度も変更する。これまで保有株式数の区分を「100株以上300株未満」、「300株以上1000株未満」、「1000株以上」の3つにしていたが、「200株以上300株未満」の区分を設ける。20年3月末を基準日とする優待から適用する。同社は個人株主が5割強を占め、優待株としても人気の銘柄の1つ。優待の内容は自社のコーヒー製品が中心。

※キーコーヒーの株主優待
■菱電商事― 株主優待制度を導入 20年3月末から適用、クオカード(更新日時:2020/01/31 13:28)
半導体など電気機器の商社である菱電商事(8084)が急伸。31日の午前中に株主優待制度の導入を発表したことが手掛かり視されている。100株(1単元)以上を保有する株主を対象に、3月末を基準日にクオカードを贈呈する。
保有株数と継続保有期間によって贈呈額は変わる。100株以上、1000株未満で継続保有期間が3年未満の場合は2000円分となる。これを基準に算出した優待と配当を合算した利回りは約5%(30日終値基準)となる。
■スタジオアタオ―今期業績予想を下方修正、財布バッグなどの販売振るわず(更新日時:2020/01/31 10:17)
財布やバッグをネット中心に展開するスタジオアタオ(3550、マザーズ)が急落。一時下落率は14%強に達した。30日に発表した2020年2月期の連結業績予想の下方修正が嫌気されている。インターネット広告の絞り込みや消費増税に伴う駆け込み購入の反動減などで売り上げが当初の見込みに届かない。営業利益は前期比4%増の7億7000万円と、従来予想から1億1000万円増益幅が縮小する。
同日、株主優待制度の見直しも発表した。これまで100株(1単元)以上、1年以上を継続保有する株主に対してスタジオアタオが手掛けるブランド「ROBERTA DI CAMERINO(ロベルタディカメリーノ)」の公式EC(電子商取引)サイトで総額3万円(税別)以上を購入した場合に使える3000円相当の株主優待クーポンを贈呈していたが、対象ブランドを「ILEMER(イルメール)」のECサイトでの購入に変え、1万円(税別)以上の購入で使える2000円相当の株主クーポンに変更する。最低購入価格を基準にした還元率で算出すると、10%から20%に切り上がる。
■綿半ホールディングス― 大幅高 ホームセンターの採算改善で増収増益(更新日時:2020/01/31 10:00)
長野県が地盤のホームセンターの綿半ホールディングス(3199)が大幅高。一時上昇率は7%超に達した。30日に発表した2019年4~12月期の連結決算が増収増益だったことを受けて買い安心感が高まっている。
営業利益は前年同期比36%増の19億円だった。主力の小売り事業でインターネット販売での売り上げが伸びたほか、広告や商品の絞り込みなどの施策が奏功し、収益性も向上した。20年3月期の連結業績予想は据え置いた。売上高の進捗率は過去平均を上回る一方、営業利益は届かなかった。
同日、株主優待制度の変更も発表した。これまで継続保有期間に条件を付けていなかったが、9月末時点で100株以上を保有していることに加え、継続保有を条件とする。20年9月末時点の株主から適用する。

※綿半の株主優待
■西武ホールディングス― 株主優待の対象を100株以上からに 3月末の株主対象(更新日時:2020/01/31 09:25)
西武ホールディングス(9024)は30日、株主優待制度の変更を発表した。これまで年2回実施する株主優待の対象を300株(3単元)以上保有する株主としてきたが、3月末基準日の優待に限り100株(1単元)以上に広げる。
なお「優待乗車証」の区分を100株以上300株未満、300株以上500株未満、500株以上1000株未満、1000株以上2000株未満、2000株以上3000株未満、3000株以上5000株未満、5000株以上1万株未満の7区分に増やす。2020年3月末時点の株主から適用する。
■コシダカホールディングス― カーブスの分離上場が承認、優待制度を変更(更新日時:2020/01/28 09:19)
東京証券取引所は27日、コシダカホールディングス(2157)傘下でフィットネス大手のカーブスホールディングス(7085*J)の東証1部もしくは2部市場への上場を承認した。カーブスHDの上場は会社分割の形式で、「スピンオフ」と呼ばれる仕組みを活用する。2月27日時点のコシダカHDの株主はカーブスHDの株式を受け取ることができる。
上場に伴い、コシダカHDの2020年8月期の年間配当を16円から12円に修正する。20年8月期の連結業績予想も3月以降はカーブスを除外することになるため、下方修正した。営業利益は80億円と、29億円下方修正する。前期の営業利益は95億円だった。
また株主優待制度も変更する。従来は400株以上を保有する株主には株主優待券とカタログギフトも贈呈していたが、株主優待券のみに絞る。
継続保有期間3年未満で100株以上保有の場合は2000円相当、400株以上999株未満保有する場合は5000円相当と従来から変わらず、1000株以上の場合は1万円相当の優待券がもらえる。3年以上継続保有する場合は倍額もらえる。20年8月末時点の株主から適用する。
また、カーブスHDの20年8月期末の配当は10円、優待は500円相当のクオカードか寄付を選べる。100株以上を保有する株主が対象となる。
■コラボス― 優待制度を廃止、20年3月末から実施せず(更新日時:2020/01/28 07:22)
コラボス(3908)は27日、株主優待制度を廃止すると発表した。公平な利益還元の観点から廃止を決定した。20年3月期末の優待を行わない。
これまで同社は100株(1単元)以上を保有する株主を対象に年1回、3000円相当のグルメカタログの贈呈を行っていた。
■ジーエルサイエンス― 株主優待を変更、保有区分を細分化・クオカードに(更新日時:2020/01/28 07:20)
分析機器のジーエルサイエンス(7705、2部)は27日、株主優待の変更を発表した。従来は保有株数の区分を100株以上と1000株以上の2つに分けていたが、新たに500株以上、1000株未満の保有区分を設ける。また贈呈品を「Visa ギフトカード」から「クオカード」に変更する。金額は変わらない。
新設する500株以上、1000株未満の株主には継続保有期間が3年未満の場合は1500円、3年以上の場合は2000円分のクオカードを贈呈する。
■図研―株主優待制度を新設、年2回クオカード1000円(更新日時:2020/01/27 12:55)
CAD(コンピューターによる設計)などのシステムを手掛ける図研(6947)が後場上げに転じている。午前中に株主優待制度を新設すると発表し、個人投資家の買いが増えた。
年2回、9月末と3月末を基準日に100株(1単元)以上を保有する株主を対象に、クオカード1000円分を贈呈する。20年3月末時点の株主から適用する。
優待を金額換算と配当を合算した利回り(今期配当予想、24日終値をもとに計算)は1.89%となる。
■ジーテクト―優待制度を変更、保有期間に条件・大株主は拡充(更新日時:2020/01/27 10:31)
自動車部品のジーテクト(5970)が5日続落。新型コロナウイルスによる肺炎拡大を背景とした相場全体の地合い悪化を懸念した売りに押されている。経済活動への影響を懸念する向きから、リスク性資産への投資を避ける「リスクオフ」ムードが高まっている。
24日に株主優待制度の変更を発表した。これまで100株(1単元)以上を保有する株主に、保有期間に応じて贈呈するクオカードの金額に差額を付けてきたが、500株(5単元)以上を保有する株主への贈呈額を増額する。また保有期間の条件として1年以上の継続保有を前提とするほか、これまで保有区分は1年以上3年未満、3年以上の2つだったものを、1年以上2年未満、2年以上3年未満、3年以上の3区分に増やす。長期保有や保有株数の増加につなげたい考えだ。20年3月末を基準日とする優待から適用する。
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