QUICK企業価値研究所アナリスト 真下弘司(2020/03/06)
・「ゾフルーザ」の苦戦等から予想を修正
企業価値研究所予想の20/3期の連結営業利益は前期比2%増の1420億円。3Qまでの抗インフルエンザウイルス薬「ゾフルーザ」の苦戦等を踏まえて減額修正。前期との比較では、ロイヤリティー収入は減少(抗HIV薬のロイヤリティーは拡大を見込むが、「ゾフルーザ」に関する収入は19/3期の反動で減少)するが、研究開発費の減少等から増益を予想。
続く21/3期と22/3期の連結営業利益予想も減額。抗HIV薬に加えて、「ゾフルーザ」の販売ロイヤリティーの貢献を見込み増益基調が続くとの見方は維持する。
・3Q累計の営業利益は2%増、純利益は4%減
20/3期3Q累計の連結業績は、売上高が前年同期比4%減の2535億円、営業利益が同2%増の992億円、純利益は同4%減の908億円。「ゾフルーザ」とロイヤリティー収入が大きく落ち込み減収。研究開発費の減少で営業増益を確保したが、前年同期はViiV社からの臨時配当金を計上していた反動等から純利益は減少。
・リスクファクター ~抗HIV薬の販売動向
・アナリストの投資判断 ~業績下方修正、慎重な投資スタンスで
株価は18年11月26日に上場来高値となる7796円をつけたが、その後調整し19年8月には5500円台まで低下。8月以降は上昇に転じ20年1月には7100円台を回復したが、株式相場全般の調整もあり足元は5800円前後。3Qまでの実績等を踏まえて業績予想を下方修正。抗HIV薬と米国を中心とする「ゾフルーザ」のグローバル展開により増益基調続くとの予想は維持するが、慎重な投資スタンスで臨みたい。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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