QUICK企業価値研究所アナリスト 柊宏二(2020/03/16)
・当研究所の今・来期予想を減額
会社は20/3期通期の連結業績計画を下方修正。売上高を50億円減の1580億円(前期比23%減)、営業利益を12億円減の23億円(同89%減)に引き下げた。20/3期の計画修正は1Q決算時、3Q決算時に続き3回目。新型肺炎の影響拡大で中国を中心に販売が予想以上に低迷したことが主因。企業価値研究所も20/3期予想を減額、会社修正計画に合わせる。21/3期の当研究所予想も減額する。小幅増収増益の見通しから、減収減益の予想に変える。新型肺炎の影響で受注・業績の回復が遅れると予想。航空機関連機械の需要減少の可能性も考慮した。22/3期業績は回復を予想。前回予想を据え置いた。5G関連の加工需要の増加などを見込む。
・20/3期の会社配当計画は減額修正
会社は今回利益水準が下がる見通しとなったことを踏まえ、20/3期の期末配当計画を60円から20円に減額、年間配当は120円から80円となる。株主還元はこのところ以前に比べ手厚い姿勢がみられていたが、当面は業績停滞も背景に、増配等の強化を期待し難くなった。
・リスクファクター ~為替、新型肺炎など
・アナリストの投資判断 ~業績踏まえると割安感があるとは言い難い
株価は大幅に下落しているが、業績回復の見通しを考慮すると、現状の株価水準に割安感があるとは言い難い。中期的にみれば上値余地のある水準とみるが、株価の反転には受注の底入れを確認する必要がある。もうしばらく時間がかかりそうで、当面は停滞が続く可能性がある。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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