QUICK企業価値研究所アナリスト 永田和子(2020/03/18)
・課題解決の取り組みなど勘案し前回予想から増額
単独営業利益の企業価値研究所予想は業績表の通り。一般顧客の利用を想定した高機能・低価格PBにより客層拡大が進んだ今期の前期比4割増に続き、来期から23/3期にかけて年率14%成長を予想。加盟店の業務負担増、人手・駐車場不足といった課題解決に向けた取り組みや商品開発の熟達を勘案し、前回予想から引き上げた。来期以降も「ワークマンプラス」の積極的な出店・改装を想定する一方、一般顧客の外出自粛やプロ顧客の雇用環境悪化など新型肺炎の影響を考慮し来期の1店当たり売上高は保守的に見込んだ(調達面の影響は限定的)。引き続き潤沢なキャッシュに基づく配当性向引き上げなどに期待。
・機能性ウエアを普段着に取り入れるスタイルが追い風
機能性ウエアを普段着に取り入れるアスレジャーと呼ばれるスタイルの定着が追い風となるなか、今春夏物では女性専用商品拡充、環境対策商品投入など、商品開発も熟達。キャンプ、バイク等に精通したインフルエンサーとの共同開発も軌道に乗り、自社経営資源不足を補っている。普及価格帯のアスレジャー市場でシェア25%、売上高1000億円との目標に向け、尚も開拓余地は大きい。ワーキングウエア市場でも競合の淘汰が進む見込み。
・リスクファクター ~新型肺炎の影響長期化など
・アナリストの投資判断 ~長期的な成長シナリオに基づく株価回復を予想
23/3期PER(当研究所予想)は23倍。コロナショック前まで数年間、専門小売主要成長株の平均PERが概ね30倍前後で推移していたことを考えると、23/3期までの成長を織り込めば、割安感が強い。短期的には更なる下値リスクも否定できない(2桁増収記録の中断など)が、長期的な利益成長シナリオに基づく株価回復を予想する。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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