QUICK企業価値研究所アナリスト 原田大輔(2020/04/30)
・20/8期上期は営業減益。新型コロナで中国苦戦
20/8期上期の連結営業利益は前年同期比21%減の1367億円だった。国内ユニクロ事業は、暖冬の影響で秋冬商品の販売が振るわないなか、総利益率の向上や経費削減で増益となった一方、海外ユニクロ事業が苦戦。香港のデモや韓国の不買運動に加え、新型コロナウイルスの感染拡大による中国大陸での販売落ち込みが響き、大幅営業減益となった。
・業績予想を減額するが、来期は収益回復予想
企業価値研究所では、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が、20年7~9月にピークアウトすると仮定し、業績予想を修正。20/8期通期の連結営業利益予想は、国内外での販売落ち込みを想定し、2550億円→1400億円(前期比46%減)に減額。続く21/8期通期の営業利益予想も2950億円→2500億円(同79%増)に減額するが、経済活動の正常化に伴う販売回復などを見込み、前期比大幅増益を予想。国内ユニクロ事業を中心とする構造改革や、海外ユニクロ事業の拡大による中長期での成長シナリオに沿って、収益拡大基調に回帰すると考える。
・リスクファクター ~季節商品の最盛期における天候
・アナリストの投資判断 ~新型コロナ影響あるが、中長期の成長シナリオは不変。株価は底堅い推移へ
新型コロナウイルスの感染拡大による業績悪化を懸念し、株価は1月中旬から下落。当研究所でも、感染拡大の影響を踏まえ、20/8期以降の業績見通しを減額した。一方で、経済が正常化に向かうと見込む21/8期は、業績回復を予想。国内ユニクロ事業を中心とする構造改革や、海外ユニクロ事業の拡大による中長期での成長シナリオも、現時点で不変と考え、今後の株価は底堅い推移になるとみる。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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