1~6月の投資信託の運用成績を対象資産の分類別に見ると、国内の不動産投資信託(REIT)で運用するタイプの悪化が目立った。「国内REIT型」の騰落率(分配金再投資ベース)はマイナス20.25%と、他の主要な投信分類と比べてマイナス幅が大きかった。
国内REITはコロナショックで現金化の動きが加速。国内の地方銀行などの投げ売りが出て価格が急落した。その後もオフィス需要の落ち込みや商業施設の客数減少、インバウンド(訪日外国人)激減などの影響が懸念され、相場の戻りが限られている。
一方、相対的に底堅かったのは複数の資産に分散投資する「バランス型」で、5.02%のマイナスにとどまった。国内株式型はマイナス6.68%、先進国株式型はマイナス8.22%だった。
(QUICK資産運用研究所 笹倉友香子)