ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントが「netWIN GSテクノロジー株式ファンド」の信託金限度額を引き上げる。これまで為替ヘッジありのAコース、ヘッジなしのBコースとも5000億円を上限としていたが、8月29日からそれぞれ1兆円に引き上げる。
ゴールドマンはリリースで「運用状況ならびに資産規模等に鑑み、投資家の利便性を向上する趣旨」と説明している。Aコースの純資産総額(残高)は16日時点で1642億円、Bコースは4967億円。Bコースについては10日と13日に5000億円を超えていた。
「ネットウィン」はテクノロジーの発展により恩恵を受ける米国企業の株式に投資するファンドで、1999年11月の設定から運用実績が20年を超える。6月末時点の年初来リターン(分配金再投資ベース)はAコースが14.0%、Bコースが12.7%のプラス。どちらも7月にそれぞれ設定来高値を更新するなど、コロナショックの後に成績を伸ばしている。
好成績を背景に資金流入も続いている。Bコースは年初から7月16日時点の推計値で815億円、Aコースには280億円の資金が流れ込んだ。(QUICK資産運用研究所=西田玲子)