独立系金融アドバイザー(IFA)大手のGAIAが16日、顧客向けのオンラインイベントを開催した。19日までの4日間にわたり、資産運用などに関する講演や対談、運用状況の報告会、質問会といったプログラムが続く。半期に1回のイベントをオンラインで開催するのは今回が初めて。
初日の16日はセゾン投信の中野晴啓代表取締役会長CEO(最高経営責任者)をゲストに招き、GAIAの中桐啓貴社長との対談をライブ配信した。中野会長はセゾン投信の預かり資産が増加していることについて「セゾン投信自体が地味で愚直な会社だが、お客様自身が(当社のファンドを)選択して忍耐強くコツコツ続けくださる。そういう精神への共感によって、このようなコミュニティーになった」と語った。
社長だった中野氏は6月に会長兼CEOに就任したばかり。さらなる成長を目指す「セゾン投信2.0」に関しては、「世の中の変化をきちんと受け止め、そこにビジネスモデルをアダプト(適応)していきたい」と話した。
GAIAの中桐社長は、自身が初代理事長を務める一般社団法人ファイナンシャル・アドバイザー(FA)協会について「顧客に伴走するFAは必ず必要とされる。日本ではまだ認知度が低いが、顧客本位で質の高いサービスの普及を業界として支援したい」と述べた。GAIAとしても「お客様の夢を実現するのが我々のビジョン。いいサービスに終わりはない。少しずつ地道に進化を続けていきたい」と語った。
17日以降も著名なファンドマネジャーや経済評論家との対談、国内の不動産市場や新型コロナウイルスワクチン開発の動向についての講演、「終活」に関する対談、オンラインでのイタリア旅行体験などが企画されている。
(QUICK資産運用研究所=西田玲子、竹川睦)