1日の私設取引システム(PTS)でレオパレス21(8848)は前日の東証終値に比べて20%程度高い240円台と大幅上昇している。8時台には前日比79円(41.4%)高の270円を付ける場面もあった。米ファンドからの支援受け入れについては9月30日午後2時過ぎ配信の日本経済新聞電子版ニュースが報じ、東京証券取引所はレオパレス21株式の売買取引を一時停止していた。1日の東証で現物株式の取引が停止されているためPTSに買いが入った。
9月30日大引け後に同社は米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループから総額で約570億円を調達すると発表済み。債務超過を解消し、財務の立て直しをはかる。
具体的にはフォートレスを引受先として第三者割当増資で120億円の普通株式を発行するほか、新株予約権付融資で300億円を借り入れる。連結子会社のレオパレス・パワーがフォートレスを引受先に優先株を発行し150億円を資金調達する。
同日発表した2020年4~6月期連結決算は118億円の債務超過だったが、調達する資金で解消する。このほか、施工不良や施工不備物件の補修工事費用、子会社の借入金返済、社債の償還費用に充当する。(QUICK Market Eyes 山口 正仁)