投機筋のハイテク株比率の高い先物売りに一服感が出た。10月2日に米商品先物取引委員会(CFTC)が公表した9月29日時点の建玉報告でE-MINI NASDAQ100指数先物の売り建玉が前週から一気に3割減少。9月上旬から加速していた売りポジションだったが、いったんは買戻しが入った格好となったようだ。
買い建玉もやや減少したが、ポジションと同期を取るかのように原指数も底堅く推移し始めている。一方でVIX指数先物に対し投機筋は依然として目立ったポジションの傾きは見せていない。
■米国債先物
ここにきて投機筋の売り建玉の増加が再び加速しているのが米30年物国債先物だ。2001年1月以降で最大となったうえ、買い建玉との差し引きも同様に最も大きい水準に達した。
■大豆、コーン
穀物では大豆先物の買い建玉が右肩上がりで増加している。相場の上昇基調が強まったタイミングに合わせるように差し引きのポジションも右肩上がりとなっている。大豆の価格上昇は米国産が中国向け輸出で増加するとの期待感が背景にあるとの見方が大勢を占めている。既に中国内の大豆需要は高まりを見せているようだ。
コーン先物に対し投機筋は、大豆ほどではないがじわり買いポジションを増やしている。ただ、売りポジションも急激に減らしており、差し引きの買い越し幅は急拡大している。