投機筋の動きがピタりと止まったかのようだ。10月9日に米商品先物取引委員会(CFTC)が公表した6日時点の建玉報告でE-MINI NASDAQ100指数先物の売り建玉は前週からほぼ横ばい。買い建玉が若干減少した程度だ。再びハイテク株に買いが入り始め指数が上値を試す展開となり様子をうかがっているのか。
直近で売り建玉を積み上げたのは指数の下落局面だった。一段安の展開から切り返しているだけに、売り仕掛けは空振りに終わったと見ることもできそうだ。一方でE-MINI S&P500指数先物は売り建玉・買い建玉が共に増加しておりポジションの傾きはフラット。先行きの見通しをうかがい知ることは難しい。
またVIX指数先物も同様にポジションの変化はほぼない。ただ、先物では11月限の価格が高止まりしており、市場が米大統領選の投開票の混乱を警戒しているとの見方がもっぱら。
■日経平均先物
規模は大きくないものの、日経平均先物(円建て)で投機筋がじわじわと売り建玉を増やしているのが目を引いた。買い建玉は減少傾向にあり、ポジションの傾きとしては差し引きで売り越しとなっている。
■穀物
投機筋が引き続きポジションを拡大しているのが穀物。大豆とコーンでロングポジションが増加基調を維持している。大豆に関しては中国の需要を期待した動きのようだ。
■米超長期債先物
一方でショートポジションを積み上げ続けているのが米超長期債先物だ。米30年物国債先物の売り建玉は2001年1月以降で最大となったうえ、買い建玉との差し引きも同様に最も大きい水準に達した。