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投機筋が日経平均先物の売り拡大、NASDAQ100先物は横ばい(CFTC建玉まとめ)

記事公開日 2020/10/11 12:21 最終更新日 2020/11/17 14:39 CFTC VIX 日経平均先物 投機筋 大豆 商品市況 米金利 米株 CFTC建玉 コーン

CFTC u.s. commodity futures trading commission business finance regulation concept.

投機筋の動きがピタりと止まったかのようだ。10月9日に米商品先物取引委員会(CFTC)が公表した6日時点の建玉報告でE-MINI NASDAQ100指数先物の売り建玉は前週からほぼ横ばい。買い建玉が若干減少した程度だ。再びハイテク株に買いが入り始め指数が上値を試す展開となり様子をうかがっているのか。

投機筋のNASDAQ100先物の建玉

直近で売り建玉を積み上げたのは指数の下落局面だった。一段安の展開から切り返しているだけに、売り仕掛けは空振りに終わったと見ることもできそうだ。一方でE-MINI S&P500指数先物は売り建玉・買い建玉が共に増加しておりポジションの傾きはフラット。先行きの見通しをうかがい知ることは難しい。

 

またVIX指数先物も同様にポジションの変化はほぼない。ただ、先物では11月限の価格が高止まりしており、市場が米大統領選の投開票の混乱を警戒しているとの見方がもっぱら。

■日経平均先物

規模は大きくないものの、日経平均先物(円建て)で投機筋がじわじわと売り建玉を増やしているのが目を引いた。買い建玉は減少傾向にあり、ポジションの傾きとしては差し引きで売り越しとなっている。

■穀物

投機筋が引き続きポジションを拡大しているのが穀物。大豆とコーンでロングポジションが増加基調を維持している。大豆に関しては中国の需要を期待した動きのようだ。

■米超長期債先物

一方でショートポジションを積み上げ続けているのが米超長期債先物だ。米30年物国債先物の売り建玉は2001年1月以降で最大となったうえ、買い建玉との差し引きも同様に最も大きい水準に達した。

 

2020米大統領選バナー

著者名

QUICK Money World 岩切 清司

1998年に株式会社QUICKに入社。2002年から金融市場を担当するライター。06年からは日本経済新聞社で記者職に就く。13年から3年半にわたり日経QUICKニュース社のニューヨーク支局に駐在。帰国後、20年から「QUICK Money World」を担当し個人投資家向けの投資情報発信や金融教育事業に携わる。


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