11月の投資信託は運用成績が全般に堅調だった。投信分類別のパフォーマンス(分配金再投資ベース)をみると、最も成績が良かったのが「先進国株式型」で、11.52%のプラス。「グローバル株式(先進・新興複合)型」、「国内株式型」、「新興国株式型」もそろって10%超の上昇率となり、株式で運用するタイプはすべて2ケタのリターンを上げた。
投信分類別で2番目に成績が良かったのは、「海外REIT(不動産投資信託)型」の11.14%。その他すべての分類の月次リターンがプラスとなった。15タイプがそろって上昇するのは2019年7月以来1年4カ月ぶり。米政治の先行き不透明感の後退や新型コロナウイルスのワクチン開発の進展などを背景に、世界的に金融市場が落ち着きを取り戻したことが各ファンドの成績に寄与した。
(QUICK資産運用研究所=笹倉友香子)