QUICKは上場企業の2期先までの業績予想を算出するツール「QUICK Forecast企業業績」を利用して、今期(実績発表済みの翌期、2021年3月期など)と来期(実績発表済みの翌々期、22年3月期など)の2月24日時点の業績集計を行った。
金融を除く全産業(3389社ベース)の今期の連結売上高は前期比6.9%減の622兆8910億円、営業利益が同8.5%減の33兆7252億円、経常利益が同3.7%減の36兆3494億円、純利益が同8.6%増の22兆3141億円となった。
■今期の業績予想
営業損益について直近実績と今期予想を東証業種分類で比較すると、大幅な増益が見込まれるのは石油・石炭製品、ゴム製品、鉄鋼、情報・通信業、鉱業。大幅な減益が見込まれるのは空運業、陸運業、海運業、繊維製品、パルプ・紙となった。
また来期は、売上高が今期予想比6.7%増の664兆3988億円、営業利益が36.2%増の45兆9406億円、経常利益が31.3%増の47兆7261億円、純利益が40.5%増の31兆3603億円となった。
■来期の業績予想
・来期の純利益が今期比で40.5%増 ・現在の日経平均の予想PERが22.08倍 となると来期の日経平均の予想PERはどうなるのか? 現在の日経平均の予想PERが今期の予想であると仮定すると、 来期の日経平均の予想PER =今期の日経平均の予想PER÷今期比の来期純利益 =22.08÷((100+40.5)÷100) =15.71倍 日本の低金利を考慮すればこのPERは到底バブルではないと思う。 ただそれは指数全体(マーケット全体)の話で、一部の銘柄は既にバブルかもしれない。