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注目テーマ「DX」 事例や定義、関連銘柄を紹介 今後も続く社会のデジタル化

(この記事は2021年9月3日に公開したものを再構成しました)

【QUICK Money World 辰巳 華世】買い物はネットで!お店に行って物を買うことが当たり前だった日常が、いつの間にかネットで買い物することが当たり前の時代がやってきました。これは、デジタルトランスフォーメーション(DX)が私たちの生活にもたらした大きな変化の一つです。今回はこのDXについて、DXとは何か?の基本的な説明から、DX関連銘柄、DXの実例・事例、注目銘柄について分かりやすく解説します。DXは経済産業省が推進しており、2021年9月には政府のDXの司令塔となるデジタル庁もあらたに発足するなど、国策的な側面もある注目のテーマです。

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは

デジタルトランスフォーメーション(DX)とは、DX(Digital Transformation)の略称で、データやAI(人口知能)、高速インターネットやIT(情報技術)などのデジタル化技術によって、ビジネスや生活の質、社会などに変化を起こすことです。企業でいえば、ビジネスモデルや業務そのもの、企業文化や風土まで変革していくことを指しています。デジタル技術には、SNSや動画、アプリ、メールなど様々なものが含まれています。

DX化をイメージしやすい例として、米インターネット通販大手のアマゾン・ドット・コムで考えてみましょう。アマゾンは、人々の買い物の仕方を大きく変えました。インターネット上に電子商取引(EC)プラットフォームを作り、ユーザーは自宅に居ながら、どこに居ても、好きなものをいつでも買い物ができる環境を作り出しました。

ユーザーが検索したデータや、購入履歴などを元にユーザの趣向にあった商品を表示したり、購入を検討している商品の関連商品を表示したり、ユーザーにとっても販売者側にとってもメリットが多い販売の仕方を作り上げました。また、これまでDVDを購入したり本を購入したり物を通じて楽しんでいたことを、アマゾンプライムでの動画配信や電子書籍端末「(キンドル)」での提供などデジタルで提供する方法も導入しました。

この様に、デジタル技術を使って、ビジネスの仕方や生活の質、ひいては社会そのものの変化を促すことがDXです。ただ単に何かをデジタル化するだけでは、DXとは呼びません。

 

経済産業省もDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進

国もDX化を後押しをしています。日本の経済産業省は「DX推進ガイドライン」を発表しており、ガイドラインには、企業がDXに取り組めるようDXの推進に向けた考え方とITシステムの構築について記載されています。このガイドラインでは、DXは「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」と定義しています。

また経産省は「DXに向けた研究会」で討論してきた内容を2018年9月に報告書にまとめました。この報告書を「2025年の崖」と題し日本企業のITシステムに警鐘を鳴らしました。

報告書の中で、日本企業のITシステムの課題を指摘し、2025年までにシステム刷新を集中的に進めるよう促しています。日本企業のITシステムは複雑になりすぎていて全貌を知る人が乏しい「ブラックボックス」になりつつあり、老朽化によるハードの故障、性能や容量不足、ソフトの不具合、セキュリティーの穴などにより、大きな経済損失が発生する可能性があるとしています。これまでのITシステムを使い続けると企業のDX化が進みにくくなり、それにより2025年以降に最大で年12兆円の経済損失が発生する可能性があると、企業にシステムの刷新とDX化を促しています。

デジタル庁がDX(デジタルトランスフォーメーション)の司令塔に

さらに2021年9月からデジタル社会形成の司令塔として、デジタル庁が発足しました。同庁では、未来志向のDXを大胆に推進し、デジタル時代の官民のインフラを今後5年で作り上げることを目指します。

富士キメラ総研が発表したDX関連の国内市場(投資額)によると、2030年度には6兆5195億円と2021年比2.8倍に膨らむ見込みです。交通、運輸、物流、金融など規模が大きい産業を中心にDX化への投資が増えそうです。既に多くの企業がDX化の取り組みをしており、今後もさらにその動きは加速しそうです。

 

企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)の実例・事例

先ほどアマゾンで説明した様に、多くの企業でもDX化が進んでいますのでいくつか事例をみてみましょう。

富士通(6702)は、企業のDX化に必要なテクノロジーの提供をはじめました。例えば顧客のあいおいニッセイ同和損害保険が提供する自動車保険でDXを活用。これまで事故対応は、ドライバーからの連絡を受け事故の状況等を把握するのが一般的でしたが、DXを使うことで事故を自動検知し、ドライブレコーダーに録画された映像が送られてきてそのデータで事故分析、また、全地球測位システム(GPS)などの情報を利用して事故発生場所まで特定できるようになりました。

ベネッセホールディングスでは、DXとしてタブレットを使用した学習システムの構築、オンライン学習サイトの運営をしています。オープンハウス(3288)では、物件チラシの自動作成システムや不動産開発事業者向けのウェブサービスを開発、メルカリ(4385)では、フリマアプリの運営やキャッシュレス決済サービスを展開をしています。

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DX(デジタルトランスフォーメーション)関連の注目銘柄とは

DXの関連銘柄は多岐に渡ります。新型コロナウイルスの感染拡大によりIT技術の需要は高まっておりテーマは一段と成長しています。DX関連銘柄では、クラウド関連企業、セキュリティ関連企業、AI関連企業、キャッシュレス関連企業、電子認証関連企業(電子契約等)、オンラインでサービスを提供している企業などがあります。ネット銀行やオンラインスクールなどオンライン上のサービス全般もDX関連銘柄です。

DX関連の注目銘柄としては、DX化を活用したサービスなどを提供する企業として先ほどご紹介した富士通日立製作所(6501)NTTデータ(9613)野村総合研究所(4307)などがあります。また、企業内でのDX化によるビジネスを展開している企業では、メルカリワコール(3591)資生堂(4911)SOMPOホールディングス(8630)ソフトバンク(9434)京セラ(6971)など多くの企業に注目が集まっています。

DX関連銘柄は新興市場にも多いのも特徴の一つです。2020年のコロナ禍でテレワークやオンライン教育などが広く認知されたこともあり、20年の相場では「DX関連銘柄」が大きく注目されました。ケアネット(2150)すららネット(3998)など複数のDX関連銘柄がテンバガーを達成しました。ただ、テーマ株として注目を集めて急騰した後は株価が軟調に推移する傾向も多く、そのあたりは注意が必要です。一方で、新興市場から着実に成長しているDX関連銘柄もあります。ラクス(3923)は、21年3月に当時の東証マザーズから東証1部へ所属部を変更しました。

DX関連銘柄は、今後も息の長い成長が見込めるテーマ株として注目を集めます。一方で、短期的なテーマ株として株式相場を賑わすことも考えられます。株式市場で再び何か材料をきっかけにDX関連銘柄に注目が集まりテーマ株として急騰すると株価が乱高下することも考えられます。DX関連銘柄への投資をする際は、どういった視点で投資をするかを考えた銘柄選定や株価の動きに注意が必要です。

経済産業省は東京証券取引所と共同で、中長期的な企業価値の向上や競争力の強化のために、積極的なIT利活用に取り組んでいる企業を「攻めのIT経営銘柄」として2015年より選定してきました。2020年からは、デジタル技術を前提として、ビジネスモデル等を抜本的に変革し、新たな成長・競争力強化につなげていく「デジタルトランスフォーメーション(DX)」に取り組む企業を、「デジタルトランスフォーメーション銘柄(DX銘柄)」として選定しています。2023年はヤマトホールディングス(9064)日本航空(9201)など30社を選定しました。

まとめ

デジタル技術が進化し続ける中で、そのデジタルを活用しユーザーにより便利なサービスを提供している企業はたくさんあり、さらにその動きは加速しそうです。今後もDXの関連銘柄に注目していきましょう!

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著者名

QUICK Money World 辰巳 華世

2003年にQUICKに入社後、15年間勤務。約5年にわたり日本経済新聞社、日経QUICKニュース社(NQN)にて記者職に就く。QUICK退社後、フリーランスライターとして2020年より「QUICK Money World」に寄稿。


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