【日経QUICKニュース(NQN) 山本裕二】原油先物で指標油種の価格差が目立っている。8月31日時点で国際指標油種とされる北海ブレント先物は1バレル72.99ドルとなり、米指標油種のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)先物の価格(68.50ドル)を約4.50ドル上回った。価格差はおよそ半年ぶりの大きさに開いている。
8月下旬には大型ハリケーン「アイダ」が米南部に上陸し、石油施設が集まるメキシコ湾岸を直撃した。停止を余儀なくされたガソリンなど石油製品を作る製油所の復旧が停電や浸水で遅れており、処理できない原油の在庫がだぶつくとの見方からWTI先物がブレント先物に比べて割安になっている。