QUICK企業価値研究所アナリスト 谷林正行(2022/03/15)
・営業利益は過去最高益更新が続くと予想
企業価値研究所は22/3期の連結予想営業利益を2200億円→2250億円(前期比36%増)に引き上げた。事務機械のビジネスイノベーションで半導体不足の影響が強まっているが、インスタントカメラ「チェキ」の好調などでイメージングの利益予想を引き上げた。連結全体では来期以降も増益トレンドを想定。過去最高益更新が続くとみている。
・ヘルスケアはバイオCDMO中心の利益成長を見込む
ヘルスケアにおいて、医療機器では半導体不足の影響が出始めた模様だが、当研究所では、同セグメントの予想を変更しなかった。ワクチン生産などで市場が拡大しているバイオCDMO(医薬品の開発・製造受託事業)中心の伸びを見込んでいるため。製造能力増強により、ヘルスケアの成長率は24/3期に再び高まると想定している。
・22/3期3Q累計は営業55%増益
22/3期3Q累計の連結営業利益は1865億円(前年同期比55%増)となった。3Q累計としては過去最高に。
・リスクファクター ~為替、競合企業との競争激化、ドキュメント事業の展開など
・アナリストの投資判断 ~調整が続いているが、業績面からみて早晩下げ止まると考える
当研究所では当面の株価について、概ね株式相場全体に準じた値動きを想定している。株価および対TOPIXの相対株価の値下がりについて、20年の新型コロナウイルス感染拡大後の安値から21年9月に付けた上場来高値1万55円まで約2倍の大幅な値上がりとなり、その反動による下落が続いてきた。業績は順調であり、早晩下げ止まるものと考える。ただウクライナ情勢など株式相場全体に不透明感が強い状況下、しばらくは落ち着きどころを探る展開が見込まれる。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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