QUICK企業価値研究所アナリスト 谷林正行(2022/06/09)
・今期は営業7%増益へ
企業価値研究所は23/3期の連結予想営業利益を2450億円→2460億円(前期比7%増)に小幅引き上げた。原材料費高騰や中国のロックダウンの影響を織り込んだが、ヘルスケアの順調な進捗を評価し、連結全体でわずかに引き上げた。前期との比較では、主力のヘルスケアの伸びなどによる増益を見込む。来期以降も増収・営業増益が続くと予想。過去最高益更新が続くとみる。
・ヘルスケアが牽引し中計目標を上回る公算大
同社は24/3期を最終年度とする中期経営計画を推進中。22/3期は計画を超過。特にヘルスケアは想定を上回って推移している。当研究所では、同セグメントが牽引し、連結全体でも最終年度の目標値(売上高2兆7000億円、営業利益2600億円)を上回る公算が大きいと考える。
・22/3期は営業39%増益
22/3期の連結営業利益は2297億円(前期比39%増)となった。ビジネスイノベーションは減益だったが他のセグメントがカバーし、過去最高益を更新した。
・リスクファクター ~為替、競合企業との競争激化、事務機械関連の事業展開など
・アナリストの投資判断 ~対TOPIXの相対パフォーマンスは下げ止まるとみる
当研究所では当面の株価について、概ね株式相場全体に準じた値動きを想定している。業績面では、中国のロックダウンや原材料価格高騰などの影響が懸念されるところだが、22/3期実績ではその影響をカバーしており、今期もヘルスケアの好調などで営業増益を確保するとみられるため、対TOPIXの相対パフォーマンスは下げ止まるとみた。中長期的には中計目標を上回る公算が大きくなってきたことも評価されるものと考える。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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