QUICK Money World(マネーワールド)

個人投資の未来を共創する
QUICKの金融情報プラットフォーム

ホーム 記事・ニュース サントリー食品インターナショナル(2587) 欧州や米州など海外の需要は堅調に推移
この記事は最終更新から1年以上経過しております。

サントリー食品インターナショナル(2587) 欧州や米州など海外の需要は堅調に推移

 

QUICK企業価値研究所アナリスト 篠崎智明(2022/09/06)

・上期は12%の増収、33%の営業増益
 22/12期上期の連結業績は、売上収益が前年同期比12.4%増の6790億円、営業利益が同33.1%増の804億円だった。アジアパシフィック(以下、APACと表記)、欧州、米州では、新型コロナウイルス感染拡大の影響が小さくなり大幅増収。1Qに微減収だった日本も増収に転じ、連結全体では2桁増収を確保した。利益面では、日本は原材料コストの増加が響き、減益を余儀なくされた。欧州や米州も原材料コスト増の影響を受けたが、販売数量の増加や価格改定などで吸収。APACの子会社譲渡益の計上も寄与し、連結全体では3割超の営業増益となった。

・子会社譲渡益を織り込み、22/12期予想を増額
 企業価値研究所では、22/12期の連結業績予想について、売上収益を前期比8.3%増の1兆3740億円(従来通り)に据え置くが、当初予想に織り込んでいなかったAPACの子会社譲渡益による利益増を織り込み、営業利益を同16.8%増の1385億円(従来予想は1235億円)に増額する。非経常的な利益計上であることから、23/12期以降の業績予想は据え置いており、23/12期の連結営業利益は前期比3.0%減の1344億円、24/12期は同9.4%増の1470億円と予想している。

・リスクファクター ~原材料高による採算の悪化

・アナリストの投資判断 ~需要期の動向を注視、株価は横ばい圏の推移を予想
 子会社譲渡益による利益増を織り込み、22/12期の利益予想を増額した。需要動向も堅調であり、22/12期上期の連結営業利益は、子会社譲渡影響を除いても当研究所の想定を上回って推移した。一方、原材料価格の高騰などコスト増の影響は引き続き注視が必要だ。同社業績を見極めるためには、最需要期である3Qの決算内容を踏まえる必要があるとみている。4Qの価格改定など不確定要因が多く、株価は横ばい圏での推移を予想する。

 

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
本サイトに掲載の記事・レポートは、QUICK企業価値研究所が提供するアナリストレポートサービスの抜粋記事です。
レポートサービスは証券会社・金融機関様に対し個人投資家向け販売資料としてご提供させて頂いております。
サービスに関するご質問、資料のご請求等は以下フォームよりお問い合わせください。
※ 個人投資家の方は掲載記事(レポート)の詳細を「QUICKリサーチネット」からもご覧頂けます。
   サービスの詳細・ご利用方法はこちらをご覧ください。
※ なお、本サイト掲載記事の内容に関する個別のご質問にはお答えできかねます。ご了承ください。

著者名

篠崎 智明

シニアアナリスト

食料品担当


【プロフィール】

首都大学東京都市教養学部(現東京都立大学法学部)卒業。地方銀行に入社し、支店勤務、日本経済研究センター出向、銀行系シンクタンク出向を経て、2020年QUICK企業価値研究所に入社。

マクロ経済の分析経験を活かしつつ、取材などを通じて個社を多角的に評価できるよう努めている。


日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)


銘柄名・銘柄コード・キーワードから探す

株式ランキング

コード/銘柄名 株価/前日比率
1
3,895
-1.01%
2
4,914
+5.76%
3
4107
伊勢化
25,500
+2.2%
4
3,550
+4.25%
5
4,302
+6.01%
コード/銘柄名 株価/前日比率
1
1,358
+28.35%
2
5247
BTM
2,254
+21.57%
3
2,565
+20.3%
4
660
+17.85%
5
659
+17.46%
コード/銘柄名 株価/前日比率
1
190
-21.81%
2
816
-20.15%
3
9399
ビート
2,230
-18.31%
4
1,362
-10.98%
5
3,200
-9.21%
コード/銘柄名 株価/前日比率
1
40,590
-2.84%
2
16,510
-0.54%
3
25,890
-0.78%
4
8,229
+0.24%
5
23,295
-1.87%
対象のクリップが削除または非公開になりました
閉じる
エラーが発生しました。お手数ですが、時間をおいて再度クリックをお願いします。
閉じる