投資家が金融機関に運用を一任する「ラップ口座」は、残高・契約件数とも過去最高水準にある。QUICK資産運用研究所が2022年11月に実施した「個人の資産形成に関する意識調査」では、ラップ口座(ファンドラップ、SMAなど)を保有していると答えた82人に対し、契約した理由や満足度について質問した。
ラップ口座の契約理由を聞いたところ、「プロに資産運用を一任できるから」が62.2%と最多だった。「資産管理の手間が省けるから」が35.4%、「まとまった資金の運用手段として魅力を感じたから」が31.7%と続いた。
ラップ口座の満足度では、①運用状況(自分に合った運用ができているか)、②手数料(手数料水準が妥当か)、③アフターフォロー(販売員による十分なアフターフォローがあるか)――の3項目に分けて質問した。
満足度が最も高かったのは「運用状況」で、「満足」「やや満足」の合計が54.9%と半数を超えた。ただ、「不満」「やや不満」の合計も17.1%あり、商品やコースによって運用状況への満足度にバラツキがありそうだ。
一方、「手数料」の「満足」「やや満足」の合計は31.7%にとどまり、3項目の中で最も低かった。ラップ口座のセールスポイントの一つでもある「アフターフォロー」も同39.1%と、物足りない結果となった。
=③に続く
QUICK資産運用研究所が2022年11月に実施した「個人の資産形成に関する意識調査」の集計結果は、「QUICK Money World」で順次配信していく。調査概要などは以下のとおり。なお、今回調査から対象年齢を18~74歳とし、前回まで20歳以上としていた下限を引き下げた。 <調査概要> ◇本調査における回答者の区分 |