資産形成や資産運用について、その必要性を感じる人が一段と増えている。QUICK資産運用研究所が2022年11月に実施した「個人の資産形成に関する意識調査」では、「あなたは資産形成・資産運用の必要性を感じますか」との質問に対し、「非常に必要性を感じる」と「やや必要性を感じる」の回答の合計が前回21年調査を4.1ポイント上回る60.1%となり、過去にさかのぼって比較できる18年調査以降、初めて6割を超えた。
資産形成・資産運用に「非常に必要性を感じる」「やや必要性を感じる」と答えた人の割合を年代別にみると、1位は40代(69.2%)で2位が30代(66.3%)。18年調査と比べた伸びも、40代と30代が他の年代より大きい。
資産形成に必要性を感じる理由では、「老後不安、公的年金だけでは足りないと感じるから」が82.5%で断トツ。「銀行に預けていても増えない(預金の金利が低い)から」が57.9%で続いた。
お金について困っていること、不安に感じることは、「老後資金」(44.5%)、「老齢に伴う介護・医療費」(20.4%)、「親の介護費」(12.0%)の順番だった。「現在困っていることはないが、漠然とした不安がある」も20.0%にのぼった。
一方、資産形成・資産運用に「あまり必要性を感じない」「まったく必要性を感じない」と答えた人は、「そもそも資産形成について考えたことがない」(30.3%)が理由のトップだった。「リスクを取りたくないから」(27.2%)、「節約すればいいと思うから」(23.6%)が続いた。
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QUICK資産運用研究所が2022年11月に実施した「個人の資産形成に関する意識調査」の集計結果は、「QUICK Money World」で順次配信していく。調査概要などは以下のとおり。なお、今回調査から対象年齢を18~74歳とし、前回まで20歳以上としていた下限を引き下げた。 <調査概要> ◇本調査における回答者の区分 |