【日経QUICKニュース(NQN)】ANAホールディングス(9202)は15日、2026年3月期を最終年度とする中期経営戦略を発表した。主力の航空事業を中心に収益を拡大しつつ、ノンエア事業も強化する。数値目標は26年3月期に売上高2兆3200億円(23年3月期計画は1兆7100億円)、営業利益2000億円(同950億円)、自己資本利益率(ROE)11~12%(同7.4%)とした。
航空事業は「ANA」「Peach」「AirJapan」の3ブランドを展開させ、航空事業の市場シェアを拡大させていく。国際線はビジネスやレジャー、訪日客のポストコロナ需要、国内線は幹線を中心に幅広い客層を取り込む。全体の提供座席数に乗客を運ぶ距離をかけた座席キロを示す「生産量」は国内線、国際線とも最終年度に20年3月比で5%増と新型コロナウイルス前の水準回復を目指す。
ノンエア事業は旅行、商社、物流などの中核事業以外に地域創生や不動産を強化し、エアモビリティー、ドローン(小型無人機)、宇宙の分野に関し事業化を検討する。