【日経QUICKニュース(NQN)】格付け機関の日本格付研究所(JCR)は22日、海運大手3社を格上げしたと発表した。日本郵船(9101)と商船三井(9104)は長期発行体格付けを従来の「シングルA」から「シングルAプラス」に、川崎汽船(9107)は「トリプルBプラス」から「シングルAマイナス」にそれぞれ1段階引き上げた。
3社が出資するコンテナ船事業会社、オーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)の利益が高水準で推移し、各社の業績を押し上げた。その他の事業も利益が改善しており、多額の最終利益の計上で自己資本が増加し、JCRの想定を上回る水準に財務構成が改善しているとし、3社の長期発行体格付けを引き上げた。
海運大手3社の長期発行体格付けと格付け見通しは以下の通り。
格付け 格付け見通し
・日本郵船 A+ ポジティブ
・商船三井 A+ 安定的
・川崎汽船 A- 安定的